偽の情報をいつの間にか拡散?
先日発表された総務省の調査によると、過去に偽の情報に接した人の内、5割弱の人が正しい情報だと認識し、更に、4人に1人がその情報を拡散した経験があるとの結果が出ていました。
『調査の概要』によると、偽の情報を拡散した理由としては「驚きの内容だった」ためが一番多くて27%の人が挙げていました。又、情報のジャンルとしては、医療・健康が一番多く62.6%、その次に多いジャンルが経済の48.8%でした。情報を見聞きし、それに心を動かされたからこそ、身近な人に、或いは親しんでいるツールを用いて伝えようとするのは、人として当たり前の行動かなと思います。
ただ、同時に調査されたICTリテラシー(情報通信技術に対する理解活用能力)については重要だと思う人が9割近くに達した一方、リテラシー向上に向けた取り組み自体を行っている人は1/3に留まったそうで、自身が拡散した情報が偽の情報だと気づいたきっかけは、ネットを含めた他のマスメディアからの情報だったそうです。
インターネットが進化してきてから“情報過多”ということが度々言われてきたと思いますが、生成AIが隆盛になって、その傾向に拍車がかかったかもしれません。会計,税務の情報でも誤った記述は溢れていますが、それに踊らされることの無い様、情報の適否を見極めるための前提の知識,経験は変わらず重要かなと思います。